川崎市の東高根森林公園(ひがしたかねしんりんこうえん)に行ってきました。
梅雨入り後最初の週末でしたが、天気は晴れ。
天気予報の予想最高気温は28度でしたが、気温以上に湿気を帯びた空気が肌にまとわりつく感じが、梅雨と夏の近づきを感じさせる日でした。
東高根森林公園について
川崎市宮前区の神奈川県立の公園です。
広さは11.0ha。参考までに、メジャーな公園の広さと比較するとこんな感じです。
昭和記念公園 | 165.3ha |
小石川後楽園 | 70.8ha |
新宿御苑 | 58.3ha |
代々木公園 | 54ha |
三渓園 | 17.5ha |
日比谷公園 | 16.0ha |
兼六園 | 11.7ha |
東高根森林公園 | 11.0ha |
六義園 | 8.8ha |
首都圏のメジャーな大きな公園と比べると小さいですが、ボール遊びやら花の観察やらをしていると半日はつぶせます。
ザリガニ釣りも認められているので、子連れで行けば丸一日つぶせそうです。
入園料は無料。終日入れるそうです。
東高根森林公園への行き方
公式サイトでは、車でのアクセス以外に、溝の口駅(武蔵溝ノ口駅)、向ヶ丘遊園駅、登戸駅からバスで向かうルートが紹介されています。
私は溝の口駅からバスで行きました。
行きはバスロータリーについた時にはもうバスがいて、ちょうど出発する所だったため、時刻表を見る間もなく、乗り込んでしまったのですが、本数はかなり多いようです。乗車したのは12時ぐらい、座席はほとんど埋まっていましたがそれほど混雑はしていませんでした。
バスの乗車時間は10分程度だったでしょうか。森林公園前という停留所で下車します。
バスを降りたら、バスの進行方向に向かって真っすぐ歩いていれば右側に東高根森林公園の敷地が見えてきます。ぱっと見は公園の入り口には見えないので、うっかりスルーしない様に気を付けましょう。
バス停から公園までの道にこんな面白いものがありました。
米の自動販売機です。玄米も売っていて、隣には精米機も置いてあります。
そんなに珍しいものではないのかもしれませんが、私は初めて見ました(忘れているだけかも?)。川崎の溝の口にこんなものがあるのが意外でした。車で来たらぜひ買ってみたい!
車の場合は平日は駐車場は無料です。それ以外だと普通車は540円。土曜日の昼過ぎに到着しましたが、駐車場は少し空いているようでした。
東高根森林公園を散策
名前に森林とある通り、ちょっとした森の様になっている所が数か所ありますが、そこまで広くはありません。森林の様になっている所は、階段になっている所が多いので、森林浴をしながらゆっくりするという感じではなかったです。
森林もうっそうとした感じで、こまめに手入れされている感じではありません。なるべく自然に近い環境を作ってる公園という事ですし、これはこれで良い感じです。
園内には古代植物園、湿性植物園というエリアがありますが、何も知らずに「植物園!?楽しそう!」と思って行った私にはちょっと期待外れでした(笑)
古代植物園は日常的によく見る植物が生えている中に、ちょっと変わった植物がぽつぽつと紛れている程度。古代の雰囲気を期待して行ってはいけません。ほとんど普通の森林です。
湿性植物園はいくらかマシで、小さいながらも湿性花園っぽい雰囲気が出ていました。
その他、園内には広い範囲に池や川が有りますが、規模は小さく、水は汚くドブの様になっている所が多かったです。
東高根森林公園はザリガニ釣りが認められているため、子連れの方達があちこちで釣竿を垂らしています。子供が裸足でじゃぶじゃぶ入って行ったりするので汚れてしまうのでしょうか?子供たちが楽しそうに釣竿を持って歩き回っている様子は見ていて懐かしい気持ちになりますね。ザリガニ釣りをしている子供たちのバケツを覗くと数匹入っていたのでしっかり釣れるようです。
確か公園の入り口近くにザリガニ用の釣竿の様な物が刺さったボックスがあったので、貸し出し用かな?と思っていたのですが、公式サイトには「ザリガニ釣りをするなら枝、タコ糸、スルメ、ニボシ、バケツを準備してお越しください」と書いてあったので、用意しておいたほうが良さそうです。
ザリガニ等の生き物を捕獲するのは自由ですが、持ち帰りは禁止されているため、釣ったザリガニは返してあげましょう。ただし、外来種のアメリカザリガニは公園の入り口に回収用のポリバケツが用意してあります。在来種を守るためにもアメリカザリガニを捕獲したらこちらに入れましょう。
園内には高台がありますが、そこが広場になっていて、ボール遊びをしている家族連れやカップルがいます。ワンタッチテントを広げてくつろいでいる人もいて、天気がいい日はとても気持ちよさそうです。晴れた土曜日の昼過ぎ~夕方でもガラガラだったので、軽いボール遊びぐらいなら日を問わず出来そうな感じです。
子供向けの遊具や砂場があるエリアもある様なのですが、今回は見送りました。
アスレチックや小さいボルダリングの壁もあって、なかなか楽しそうです。お子さんを連れていく場合は要チェックです。
東高根森林公園の花
花の種類や数はそれほど多くはありません。
アジサイには気合が入っているようで、遊歩道の脇や丘の斜面にはたくさん咲いていました。
その他はぽつぽつと咲いているぐらい。大半はドクダミやヒメジョオンの様な雑草で埋め尽くされていて、そこまで丁寧に管理されているわけではなさそうです。これも自然に近づけているという事なのかな??
水場の近くではワスレナグサが咲いていて綺麗でした。
↓こんなものがあったので、時期によってはもとしっかりと管理された綺麗な花が見られるのでしょうかね??
よく探せば他の花もちょこちょこ咲いているのですが、数も種類も控えめです。花を見たくて公園に行くのなら、他の公園を選んだほうがいいかもしれません。
桜やモミジは結構あったので、次はシーズンに行ってみたいと思います。
東高根森林公園のパークセンター(資料館)
正直なところ、ちょっと期待外れだったかな?という気持ちで、最後に公園入口のパークセンター(資料館の様な建物)に立ち寄ってみたところ、結構テンションが上がりました。
園内で見つかる花の図鑑(手作り)や、ドングリ等のタネなどを並べたボックスが展示してあって、森でよく落ちているモノの正体がわかります。展示物は少ないですが、ちょっとした博物館に来たようで時間を忘れて楽しんでしまいました。
花の名前を覚えたい人や、道端によく落ちてる植物の一部らしきモノの招待を知りたい方は一見の価値ありです。
博物館好きの私は、大満足で東高根森林公園を後にするのでした(笑)
東高根森林公園の感想
お花については少し期待外れでしたが、入園料も無料ですし、首都圏近くの公園としてはだいぶ空いていたので、結構満足してます。電車とバスだと少し行くのが面倒ですが、気になる方は行ってみても大損はしないと思いますよ。
デートで行くならちょっとした遊び道具を、子連れで行くなら季節にもよりますがザリガニ捕りの道具を持って行くと十分楽しめると思います。公園帰りに二子玉川まで足をのばしてショッピングして帰るのもおすすめです。二子玉川楽しいですよ!
また、これはうろ覚えですが、園内には飲み物の自販機や売店は見かけなかったので、必要な方は入り口にある自販機で調達しておきましょう。園内に自販機が一つもない事もないとは思うのですが…。
この日は暑かったので、公園入口のアイスの自販機が大人気でした。
メジャーな大きな公園と比べるとやはり地味な所はありますが、その分入園料が安かったり、すいていたりといいところもたくさんあります。
都内の人だらけの公園に疲れた方、ザリガニ釣りや軽いボール遊びをのびのびと楽しみたい方にはおすすめですよ。